世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現した次世代モデル

Sonyは2026年2月13日、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「WF-1000XM6」を国内で正式発表した。前モデル「WF-1000XM5」の発売から約2年5カ月ぶりとなる待望の新製品で、2月27日(木)より発売を開始する。直販価格は44,550円(税込)。
■全方位で進化を遂げた第5世代モデル

「WF-1000X」シリーズとしては第5世代となる本作は、デザインの刷新から音質、ノイズキャンセリング性能、通話品質、装着感、接続安定性に至るまで、あらゆる面で大幅な進化を遂げている。
特に注目すべきは、グラミー賞を受賞したマスタリングエンジニア4名との共創による音作りだ。米津玄師の「IRIS OUT」やテイラー・スウィフトを手がけたランディ・メリル氏をはじめとする世界トップクラスのサウンドエンジニアとの協力により、アーティストが楽曲に込めた想いまで感じ取れる高品質なサウンドを実現している。
■新開発「QN3e」プロセッサーで業界最高峰のノイキャン性能
最大の進化ポイントは、ノイズキャンセリング性能の大幅な向上だ。新開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3e」を搭載し、前モデルの「QN2e」と比べて処理速度が約3倍に向上。これにより、前機種比で約25%のノイズ低減を実現している。
本体に搭載されたマイクの数も片耳3基から4基に増加し、左右合計8基のマイクで周囲のノイズをより正確に捉えることが可能になった。Sonyの調査によれば、左右独立型ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン市場において、世界最高クラスのノイズキャンセリング性能(IEC基準に則る)を実現したという。
興味深いのは、アクティブノイズキャンセリング性能を強化する一方で、あえてパッシブノイズキャンセリング性能は前モデルより抑えている点だ。本体に微細な通気用の穴を増やすことで、物理的に耳を塞ぐことで際立つ「自分の足音」「声」「咀嚼音」などの体内ノイズを低減している。
■音質面も大幅に進化

音質面では、新開発の8.4mmダイナミックドライバーを採用。振動板のエッジ部に特許出願中のノッチ形状を取り入れることで、高音域での不要な共振を軽減し、伸びのある高音域を実現している。
また、「統合プロセッサーV2」は前モデルと同じ名称ながら、24bitから32bitの音声信号処理に対応することで、より繊細で豊かな音表現が可能になった。これは前述のQN3eプロセッサーの進化により、V2の処理に余裕ができたためだという。
高音質コーデックのLDACに対応するほか、圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE Extreme」も引き続き搭載。360 Reality Audio(ヘッドトラッキング対応)にも対応し、臨場感あふれる立体音響を楽しめる。
■スリム化で装着感が向上

デザイン面では、前モデルの光沢仕上げから一転して、マットでサラッとした肌触りの質感に変更。本体幅も約11%スリム化され、長時間装着時の快適性が大幅に向上している。
前モデルは「滑りやすく落としやすい」という評価もあったが、新モデルではしっかりとした凸があり持ちやすさも改善。世界各地で採寸した耳のスキャンデータから設計され、耳の内側へのフィット感も向上した。
ただし、本体の重量は片耳5.9g(M5)から6.5gにやや重くなっている。これは内部の高性能化によるものと考えられる。
■通話品質もソニー史上最高に
複数のマイク、骨伝導センサー、そしてAIを組み合わせた「AIビームフォーミングノイズリダクションアルゴリズム」を搭載。ユーザーの声とそれ以外の環境ノイズを分離することで、ソニー史上最高の通話品質を実現している。
■接続安定性の向上とバッテリー性能
前モデル比約1.5倍の大きさのアンテナを搭載し、新たなアルゴリズムを採用することで、駅のホームなどの混雑した環境でも安定した接続が可能になった。
バッテリー性能は、ノイズキャンセリングON時でイヤホン単体最大8時間、ケース込みで最大24時間。ノイズキャンセリングOFF時は本体約12時間、ケース込みで約36時間使用可能だ。5分の充電で約1時間再生可能な急速充電にも対応している。
新たに、満充電せず80%の充電にとどめる「いたわり充電機能」を搭載。バッテリーが20%以下になった際に高音質化処理などの機能をオフにすることで使用可能時間を伸ばす「自動パワーセーブ機能」も新搭載された。
■専用アプリの機能も大幅に強化
専用アプリ「Sony | Sound Connect」も進化。イコライザーのバンド数が5バンドから10バンドに増え、より細かな音質調整が可能になった。本体操作のカスタマイズも、左右それぞれタップごとに自由な設定を割り当てられるようになっている。
そのほか、ながら聴きに最適な「BGMエフェクト」、リスニング傾向が聴覚に配慮されているかを確認できる「セーフリスニング2.0」、「ボイスコントロール」などの新機能が利用可能だ。
マルチポイント機能は、後から接続した端末が自動的に有効になる”後勝ち設定”に進化。より直感的な操作が可能になっている。
■環境配慮も強化
充電ケースには、ソニー製品として初めてバイオマス原料を用いた「リニューアブルプラスチック」を採用。本商品に使用するプラスチックのうち、循環材を約25%割り当てており、化石資源由来バージンプラスチックの使用削減に貢献している。
ケースデザインも前モデルより直線の多いシンプルな形状に変更され、フタのヒンジ部分には金属部品を採用。より高級感のある仕上がりとなっている。
■製品仕様
▼主要スペック
・ドライバーユニット:新開発8.4mmダイナミックドライバー
・プロセッサー:高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3e + 統合プロセッサーV2
・マイク:片耳4基(左右合計8基)
・Bluetoothコーデック:SBC、AAC、LDAC、LC3
・バッテリー:NC ON時 本体8時間/ケース込み24時間、NC OFF時 本体12時間/ケース込み36時間
・防水性能:IPX4
・充電:USB Type-C、Qi(ワイヤレス充電)対応
・重量:イヤホン片耳約6.5g、ケース約47g
・カラー:ブラック、プラチナシルバー
■発売情報
発売日:2026年2月27日(木)
価格:44,550円(税込)※ソニーストア直販価格
カラー:ブラック、プラチナシルバー
ソニーストアでは2月13日より先行予約受付を開始しており、発売日にお届け予定となっている。また、ソニーストア銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神の各店舗では2月13日より実機展示を開始している。
■まとめ
約2年5カ月ぶりの刷新となったWF-1000XM6は、単なるマイナーチェンジではなく、全方位での大幅な進化を遂げたモデルだ。
新プロセッサーQN3eによる世界最高クラスのノイズキャンセリング性能、グラミー賞受賞エンジニアとの共創による音質、AI搭載の通話品質、スリム化された装着感、そして環境配慮まで、あらゆる面で完成度を高めている。
前モデルのWF-1000XM5も非常に高い評価を得ていたが、WF-1000XM6はそれを大きく上回る「M7」と呼んでもいいレベルの進化を遂げた。完全ワイヤレスイヤホンの新たなベンチマークとなる一台と言えるだろう。
気になる方は、ぜひソニーストアの各店舗で実機を試してみることをおすすめしたい。


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